2022年7月28日木曜日

極めるという事。

  皆さんこんばんは、平松です。

 突然ですが、織田裕二さんがメインキャスターを務める最後の世界陸上が先日まで行われていました。その中で棒高跳びの世界新記録が出たという事なのですが、監督とその話をしている時に「棒高跳びって、そもそもどこで生まれた競技なんですかね?」と質問をしたら「それ、今週のブログでコーチが担当ね」となりました。

と、いう事で、棒高跳びについて調べてみました。

 棒高跳びの起源は古く、紀元前1829 年頃ともいわれています。その昔イギリスで、羊飼いが杖を使って柵や運河、小川、溝、濠などの障害物を跳び越していたときの実用術が、その発祥であるようです。やがて仲間同士で川幅や柵の高さを競うようになり、競技の原形が出来上がりました。

イギリスで盛んになった競技ですが、産業革命期までの16~18世紀には「棒幅跳び」でした。高跳びではなく幅跳び。初期は弾力性に乏しい木製ポールを使っていたため、高さではなく距離を競うものでした。

その跳び方は「木登り法」と呼ばれております。鉄製の穂先が木製ポールの先についており、その穂先を地面に突き立てて、木登りのようにポールを登り、ポールが倒れる前にバーを飛び越すという内容でした。ポールから飛び出して、あとは地面に着地します。

 普通に考えれば、長いポールの方が距離は伸びることになります。しかし、材質が木では、長くすると非常に破損しやすくなりました。その後、1866年にイギリスの大会で、棒高跳びが陸上競技種目としてメジャーになり、1889年に木登り法は禁止となりました。

というのが、棒高跳びの歴史のようです。一時期は日本の竹が主流で日本人選手が活躍していた時期もあったようですが、戦争の時代に入ってその流れは変わってしまったようです。現在はグラスファイバー製の棒が主流ですが、先日の世界陸上で更新された世界新記録はなんと6m21㎝…

どんなことでも一つの事を極めた人間が成し遂げる事は、本当に凄いですね。