2022年11月9日水曜日

自然災害と復興

  先日、Arc'teryxMANTIS2を手に入れた日本食研 実業団トライアスロン部のGM(部長)の鈴木です。
さて、毎年、わが家は、この時期になると家族サービスと紅葉撮影を兼ねて九州に出かけています。
行先は海を隔てた隣の県、大分県の湯布院で、わんこも泊まれるホテルに数日滞在します。もはや鈴木家の毎年の恒例行事となっています。
そして、今年はもう少し足を延ばして大分県九重町と熊本県小国町までドライブをしました。そこで初めて訪ねた、気になる2つの観光スポットについて話を進めたいと思います。
 
ひとつ目は、大分県九重町にある「竜門の滝」です。ネットで調べると紅葉の名所ということで訪ねてみました。
データによると、落差26m、幅40mの豪快な二段落としの滝ということで、紅葉に囲まれたその景観は見事でした。
夏場は天然のウォータースライダーが楽しめる滝すべりスポットとして人気とのことでしたが、訪ねたときは閑散として寂れた感じでした。駐車場周辺にあったであろうお店も全て閉鎖になっていました。
紅葉のピークだというのに広い駐車場には数台しか駐車しておらず見学者は4,5組程度。
とても素敵なスポットであるにもかかわらず、その様子は非常に残念に思えました。
<写真以上に迫力のある滝でした>
 
ふたつ目は、熊本県小国町にある「下城の大イチョウ」です。
■下城の大イチョウ■
ネットによると樹齢1000年以上、高さ約25mの巨大なイチョウの木です。多くの観光客が集まって非常に賑やかでした。
ただ、周りにお店などがあるわけではなく、おそらく地元のボランティアの方だと思うのですが、案内を兼ねて受付に立っていました。
<写真の左下に写る人物で木の大きさが分かります>

このふたつの観光地を訪ねて、その違いの大きさが印象に残りました。
気になって、帰宅してから調べてみると、竜門の滝は一昨年7月の九州豪雨で崖が崩れ、売店も被災したそうです。
被災後、地元の方々を中心に復旧作業に努力されているようですが、おそらく資金不足と人手不足も重なっているのでしょう、2年以上経過しても復旧に至っていないようです。
自然災害はトライアスロン競技も無関係ではありません。2011年の東日本大震災では、七ヶ浜大会のレース会場も被災し、レースを再開するのに丸二年かかりました。
あの時は、私自身も会社のBCP事務局として奔走しました。以降、地震や洪水、大雨など様々な自然災害がありましたが、いずれも発災時の対応、復旧作業などは決して「理想通り成功した」というものはなく、失敗の連続で試行錯誤が続いています。
自分の体験を思い起こし、そして、竜門の滝の現状を思うと、早く復興できるよう祈らずにはいられません。
地元の皆さん、頑張ってください。