2022年2月16日水曜日

トライアスロンとカメラ

日本食研 実業団トライアスロン部のGM(部長)の鈴木です。
月1回ペースのブログ(詳細は前回のブログ121日付けをご覧ください)ということで2回目(?)の内容はカメラについて書かせていただきます。カメラに興味のない方には、全くつまらない話だと思いますが、おつきあいください。
 
7,8年前から自分のプロフィールに「趣味/写真撮影」と書くようになりました。実はこの趣味もトライアスロンが大きくかかわっています。
以前から旅行などで写真を撮ることは好きでした。今思えば写真を撮るといっても「記録」でしたし、趣味と言えるほどではありませんでした。(写真の世界では「記録」と「作品」では大きく違いますが、ここでは割愛します)

とある日、相澤監督から「人手が足りないのでスタッフとしてレースの帯同をお願いしたい」と依頼されて、荷物持ちくらいしかできないのにスタッフとしてレースに向かうことになりました。
当時からチームでは機関誌やホームページで選手やレース中の写真を多く使うために、たくさんの方に写真提供で協力いただいていました。そこで、自分でも撮っておこうと愛用していたニコンのコンデジ(コンパクトデジタルカメラの略)COOLPIXを持ち出しました。
しかし、ここで大変ショックなことが起こりました。スイムはズームを使っても届かない。バイクに至っては、シャッターボタンを押してもバイクが通過した後にカシャッと切れるという具合です。出来上がった写真も散々でした。「慣れれば何とかなるかも」としばらくは使い続けましたが、カメラの性能をカバーできるほどの腕があるわけでもなく断念することになりました。

■CANON EOS kiss X7
カメラの師匠である相澤監督から「スポーツ撮影するんだったらキヤノンですよ」とご教示いただき、デジイチ(デジタル一眼レフカメラの略)デビューはキヤノンのEOS kiss X7でした。
初心者用のエントリー機で、レース会場でカメラを持って走り回るには、世界最小最軽量は大変魅力的でした。
望遠レンズを使えば多少遠くからでもとらえることができる。思ったタイミングでシャッターが切れる。この違いは大変革でした。
しかし、それでも使い続けると粗が見えてきます。軽いのでお散歩カメラとしては最高でしたが、エントリー機なので厳しい撮影条件は苦手。特に連写の精度は致命的でした。

■CANON EOS 7D mark2
そこで、次に買い足したのがEOS 7D mark2。当時、高速連写機能とAF(オートフォーカスの略)機能は世界最高峰と謳われたカメラで、キヤノンではAPS-C機のフラッグシップ(最上級機)でした。
バイクを連写で撮ってもほとんどピントを外すことがありません。この連写機能で助けられたことが多々ありました。
先日、ディスコン(生産終了。後継機種なしで打ち切り)となりましたが、今も現役で使っています。ただ欠点は大きくて重い。気軽に散歩に持ち出すというレベルではありません。使うにはある種の気合が必要です。
 
■CANON EOS R5
一昨年秋、息子から「カメラを譲って欲しい」と言われてEOS kiss X7を譲ったタイミングで購入したのが、今のメイン機EOS R5です。
販売店の店長からは「市内で一番最初に手に入れた」と言われました。
しかし、多機能すぎて使いこなせていません。コロナ禍でレースに帯同できず実戦投入もできていません。
先日、チームの練習の視察を兼ねてテスト撮影しましたが、まだまだ修行が必要だと痛感しました。
 
帯同したレースでは必ずカメラ2台を抱えて走り回っています。自称、チーム専属のカメラマン(?)です。

地元市内で行われたレースでは、市の広報担当者から「レースの写真を撮るにはどこで構えるのがいいですか?」と聞かれるほど。また、おそらく初めてトライアスロンを撮りに来たであろうアマチュアカメラマンからは「〇〇選手を撮りたいけど、どうやったら見分けられますか?」と質問されました。「素人の私に聞かれても」とは思いますが、それでもある程度の経験で話せるようになった気がします。

そして、デジイチを始めてから色々な方と知り合うことができました。プロのカメラマンのレクチャーを受ける機会もあります。「技術も大事だけど知識も必要」と思い、フォトマスター検定も取りました。
社内では「一番の年長者」という理由だけで、サークル活動の写真部の部長まで任されました。
腕前はまだまだ「下手な横好き」に毛が生えた程度ですが、ありがたいことに撮影した写真を弊社の商品POPに使ってもらったこともあります。
振り返れば、トライアスロンに携わっていなかったら写真を趣味にすることもなかったと思います。この縁を大切に、これからも自称チーム専属カメラマンとして、趣味として楽しんでいきたいと思います。
 
写真は2011年の日本選手権(東京・お台場)での会社の応援団。当時はニコンのコンデジでしたのでレース中の写真はほとんど使い物になりませんでした。