2023年6月9日金曜日

心を鍛えよ。人間力を高めよ。

 久々にレースに帯同して専属カメラマンの仕事をしていた日本食研 実業団トライアスロン部のGM(部長)の鈴木です。

かつて「皇帝」と呼ばれたドイツ代表の名サッカー選手 フランツ・ベッケンバウアーの名言
「強いものが勝つのではない。勝ったものが強いのだ」
確か、ボクシング界でも同様な格言があった気がします。
スポーツ競技では当然「勝った、負けた」はつきもの。中でもプロの世界にあっては勝敗の差は雲泥の差ともいえると思います。
とはいえ「勝つためには何をやってもいいのか?」ということも考えてしまいます。
ルール違反は以ての外ですが、ルール違反でなければ何をやってもいいのか?という疑問が残ります。
 
そんな事件がテニス界で起きました。
全仏オープンの女子ダブルス3回戦で加藤未唯選手、アルディラ・スーチャディ選手(インドネシア)組が失格になった事件は、加藤選手が日本人であることから日本国内のマスコミ、ネットで取り上げられて大きな反響を呼んでいます。
ニュースを見る限りですが、この事件は日本国内だけではなく、世界中に大きな衝撃を与えたようです。
事件の詳細は様々なところで取り上げられていますのでここでは割愛します。
そして、この試合の対戦相手であった選手たちは加藤・スーチャディ組が失格になるところをほくそ笑んで見ている写真が公開され、後日に「私たちは何も悪いことはしていない」とコメントし世界中から非難が殺到しているそうです。
確かにルール違反をしたわけではないので「悪いことはしていない」と言えるのかもしれませんが、これを見聞きした人たちが納得するのか、不快に思うのかは別物です。少なくとも私は不快に思いました。
 
私たちチームに置き換えてみますと、チームとして成り立っているのは、選手やスタッフの努力があるのは勿論ですが、会社やサポート企業、そして社員をはじめ多くのファンの応援があってこそです。
例えレースに勝ったとしても、応援していただいている人たちから批判されるようなことになったらアスリートとしては大きな敗北、大敗ではないでしょうか。
今回のテニスの事件でチームのスローガンを改めてかみ締めました。
「心を鍛えよ。人間力を高めよ」
チームのメンバー全員がしっかりと人間力を高めていくことを切に願っています。
<愛南町いやしの郷トライアスロン大会より。多くのスタッフ、ボランティアに支えていただきました。ありがとうございました>
 
 
追記/加藤未唯選手、全仏オープン混合ダブルス優勝、本当におめでとうございます!