2024年1月17日水曜日

緊急連絡システム

 先日、やっと本年初登りを果たすことができた日本食研 実業団トライアスロン部GM(部長)の鈴木です。
旧年中は拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。改めまして本年もどうかよろしくお願いいたします。
 
さて、皆様もご存知の通り、新年早々に能登半島で大きな地震がありました。あれから半月以上が経ちましたが、余震も続き、まだまだ先の見えない状況です。
被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意され、一日も早く平穏な日常に戻られるようご祈念いたします。
 
ところで、私は当社の緊急連絡システムのオペレーターを担当しています。
あの日は、実家から「甥っ子家族が着いた」と連絡を受けて、自宅にあったおせち料理を抱えて実家に行きました。
大甥の子供たちにお年玉を渡し、同じく帰省していた実弟と「飲もう」と、ビールが入ったグラスに口をつけた瞬間でした。家族全員の携帯から緊急地震速報のアラームが鳴り響き、テレビには「震度7」の文字が表示されました。そして、次は「大津波警報」
慌てて自宅に戻り、パソコンを立ち上げて緊急連絡システムから社員の安否確認を行いました。
そして、北陸三県と新潟の社員全員の安全が確認できたのが、地震発生の約3時間後の19時過ぎでした。
気づくと空腹感。しかし、自宅にあった料理は全て実家に持って行ったので「今から食べに行っていいか?」と電話をすると、高齢の実母はもう寝たとのこと。
仕方なく夫婦で非常食用に置いていたカップラーメンをすするという元日でした。

さらに、会社の年始休暇最終日の4日。午後からトレッキングをしようとザックを抱えた時でした。会社から「避難所にいた社員が2日から連絡が取れなくなった」と連絡が。緊急連絡システムで本人に連絡すると約2時間後に「やっと電波がつながりました」と返事が返ってきました。この社員は孤立した避難所にいて、その後、ヘリで無事救出されたそうです。
 
当社の緊急連絡システムは、現在でバージョンとしては3つ目になります。
一番初めは業者から提供いただいた有料のシステム。二番目は、まだガラケーを持った社員が複数名いるという理由からSMSを使った無料のシステム。
そして、現在のシステムはMicrosoftTeamsOne DrivePower AppsLINEなどの複数のアプリを組み合わせて無料(Microsoft365の費用は必要)で2022年に自社開発したものです。
今までも、改善、改善を繰り返し、年に数回の訓練も実施してきたのですが、今回、実際に緊急連絡システムを稼働してみると、改めて色々と課題も見つかりました。そこで、顕在化した課題を解決するため、現在、システム面や運用面で再度見直しを行っています。
ビジネスシーンでよく言われることですが、PDCAサイクルを回すということは本当に大事なことだと思います。
また、ビジネスに限らずPDCAサイクルの考え方は活かすことができます。競技にしても趣味にしてもPDCAをしっかり回してブラッシュアップしていきたいですね。

<穏やかな睦月の瀬戸内海・燧灘>