2025年7月11日金曜日

渦潮

毎日、マイガーデンの水やりに勤しむ日本食研 実業団トライアスロン部GM(部長)の鈴木です。
 
さて、先月、私用で兵庫に行った際、鳴門海峡の観潮船に乗ってみました。
鳴門海峡は、四国と淡路島の間に広がる海峡で、そこには、世界三大潮流の一つにも数えられる「鳴門の渦潮」が渦巻いています。
以前、地元の来島海峡の観潮船にも乗ったことがあるのですが、渦潮の規模が全く違っていました。
鳴門海峡の渦潮は直径20メートルにも達することがあるそうです。海峡の狭さとすれば、来島海峡の方が狭いように思います。それなにのなぜ、鳴門海峡の方が大きな渦ができるのか…。
観潮船のガイドさんの話では、瀬戸内海と紀伊水道の潮位差が生み出す強烈な流れが、海底の独特の地形とぶつかって巨大な渦を生むと
のこと。
つまり、地球の仕組みが作った天然のアトラクション。まさに「海の絶叫マシン」とも言えそうです。
 
そして、歴史を紐解くと、この海峡を舞台に源義経が逃走劇を繰り広げたとか、平家が船団で通ったとか、伝説が色々あります。
現代では大鳴門橋を車で1,2分で渡れますが、当時は手漕ぎ船。「どのようにしてここを渡ったのだろう」「ここに沈んだ昔の船はいまだに行方不明になってるのかも」と想像してしまいます。
 
では、最後に、恒例のAI活用!
ChatGPTに「義経の鳴門海峡の逃走劇を歴史小説風に書いて」と言ったら…
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【鳴門を裂く運命 ― 義経、渦潮を越えて】
 
平家の追手が迫る中、義経は海を渡る決意を固めた。折しも夕暮れ、鳴門海峡の潮は唸りを上げて渦を巻く。海は彼の行く手を拒むかのようであったが、義経はその眼に怯えを見せなかった。
「ここを越えねば、未来はない」
そう言って彼は船に乗り込む。傍らには弁慶、無言のまま太い腕を組んで仁王のように立っている。
海峡を越えるその刹那、急に風が吹き荒れ、船は激しく揺れた。渦潮が唸り、船底にまで響く低音が義経の胸を打つ。だが彼は目を閉じ、静かに祈った。
 
──もし我に天命あらば、この海よ、割れて我を通せ。
 
その瞬間、不思議なことに潮の音が遠ざかり、風が止んだ。渦潮の間に、まるで導くかのような細い流れが現れる。船頭が叫ぶ。
「今じゃ、漕げぇ!」
漕ぎ手たちは全力で櫂を握りしめ、船は渦の合間をすり抜けていく。義経は振り返り、遠ざかる淡路の陸を見た。追手の姿はもう見えない。だが、心のどこかで彼は知っていた。これはまだ始まりに過ぎぬと。
四国の影が近づく頃、弁慶がぽつりとつぶやいた。
「まるで、竜神が道を示したようでございますな」
義経は微笑み、そっと頭を振った。
「いや、あれは……我が運命が開いた裂け目よ」
この夜、鳴門の渦潮は何事もなかったかのようにまた渦を巻き始めた。だが人々は語る──源義経はあの渦の中、神に選ばれし武者として、海すらも従わせたのだと。

<鳴門の渦>

<豪華すぎる観潮船>

<徳島県側から出ている観潮船>